猫って運動神経バツグンで、家の中で暮らしていればそれほど危険も
ないし、骨折なんてしないでしょ?
と思っていた自分を今は叱りたい気分です。
猫の運動神経と家の中の安全への慢心が骨折を
まねくこともありえます。
今回は、家の中で骨折してしまった我が家の三女モモちゃんのケース
をみなさんに紹介します。
まさか骨折しているとは…家の中でも油断は禁物。
注意が必要な場所や、もしかして骨折!?と思ったときのために。

私、骨折してまちた…。 よい猫はマネちないでね。
骨折の原因
食品庫の棚の上にある空の段ボールで遊ぶのが好きなモモちゃん。
その日、ほかの子のごはんの準備をしていると、カリカリと段ボールに入ろうと
している音が聞こえ、その数十秒後…
「どぉーーーーーーーん!!!」と段ボールごと落下。
その瞬間は見ていないものの、落ちた段ボールから驚いた様子で
出てくるモモちゃんは足を打ったのか、右後ろ足をすこし引きずっていました。
驚きと一気に不安が広がります。
どうしよう、大丈夫かな?
歩くことはできるが、負傷した右後ろ足は地面につけたがらない。
捻挫か骨折か?少し様子をみることにしました。
ケガ~病院へ連れて行くまでの様子
ケガ~当日
歩くことはできるが、ケガした足を地面につけたがらない。
びっこを引いている状態。
ジャンプはもちろん、階段も登りたくない様子。
トイレも我慢しているみたい。
ごはんを持っていくとしっかり食べてくれる。
食欲があって何より。
ケガ~1日目
翌朝、まだ痛みは引いていない様子。
段ボールのハウスから出てこない。
ごはんはしっかり食べる。いいことだ。
これでごはんまで食べなかったらますます心配。
出かける用事があって、夜帰宅すると朝にいた段ボールハウスの
中にまだいた…
「まさか、1日中そこにいたの??」
相当痛いらしい。足も熱をもって腫れているような感じ。
う~ん、これはどうしたものか…。
明日も腫れや熱が引かないようなら病院へ連れていこうか。
ケガ~2日目
足の腫れも引かず、まだ肉球も熱をもっている。
食欲は落ちていないが、歩き方をみると痛みがひどくなって
いるようにもみえる。
2日経っても歩き方や足の腫れに回復がみられなかったので
病院でレントゲンを撮ってもらうことに。
その結果…
「あー、折れてますね。」
「え?あのー、は?折れてる?」
触ってもひどく鳴いたりしなかったので、捻挫かなぁっと思っていたから
まさかの骨折の診断にかなりびっくりしました。\(◎o◎)/!
骨折の状態と処置
今回の骨折は、つま先のつけ根に近い4本の骨で支えている部分の
1本が折れていました。
なぜこうなったのか?珍しい折れ方でしたが、内側から2番目が折れていた
おかげで、ほかの骨が支えになりギブスもピンでの固定も必要ないとのこと。
なんと、痛み止めの薬だけで済みました。
でも、レントゲンをみるとやっぱり痛そう…


正面からみると、折れていることはわかるがヒビがはいっているのかな?
ぐらいにしか思えませんが、横からのレントゲンをみるとまぁ派手に折れてますね…
と顔をしかめてしまうぐらい。
4本すべてが折れていなくてよかったと安堵するとともに、
食品庫の棚の上に空の段ボールを置いていた自分を責めました。
そこに置いていなければモモは骨折などしなかったかもしれない。
痛い思いなんかせずに済んだのに…。
とりあえず、折れてしまった骨が皮膚を破ってしまうことはないと
言われましたが、痛み止めを飲みつつ1週間後にまた骨の状態を確認と
なりました。
骨折~1週間
痛み止めのおかげか、ほかの骨が添え木の代わりになっているからか
骨折の診断から3日目(ケガ当日から5日目)にして
普段と変わらないような歩き方ができるようになってきました。
モモちゃんもあまり痛みを感じなくなってきているのか
テーブルぐらいならジャンプもできて、階段も上がれるように。
ただ、あのレントゲンをみている飼い主としては
あまり動かないで欲しいのが本音です。
ジャンプして登ったり下りたりするたびに
骨折した箇所が悪化しないかヒヤヒヤしてしまう…(^▽^;)
猫の骨折の捻挫の見極め
猫の骨折か捻挫かを見極めるのは正直難しいです。
何より、自分で判断しないことが大切です。
今回のように、骨折していてもほかの骨が支えになって
骨折に気づかないでしまうこともあります。
完全に足がぷら~んと力が入らない状態だけが骨折とはいえません。
では、どのような状態でどのタイミングなら病院へ
連れていくべきなのでしょうか?
病院へ連れていく目安
骨折は足だけではなく、顎などの骨折も考えられます。
次のような様子がみられたら、すぐ病院へ連れていきましょう。
- 足に力が入らず、地面に足をつけることすらできない
- 動こうともせず、ごはんも食べない
- 地面に一瞬足をつけて歩くが、2日経っても腫れと熱が引かない
家の中で注意が必要な場所
お外に出ない完全室内飼いの猫でも、ケガや骨折の事故はおこります。
家の中で注意が必要な場所を考えてみました。
食品庫やパントリーの棚
物が多く、棚状になっていて狭く少し暗い。猫が探検したくなる条件がそろっている場所です。
今回も、食品庫のいちばん上の棚に置いていた空のダンボールが原因です。
猫を入れないようにするか、登れないように対策することをおすすめします。
押入れの天袋
食品庫などと同様に、押入れも物が詰まっている状態だと思います。
出し入れするときに、飼い主を踏み台にして天袋に登ることがよくあります。
そこから床までは2Mほどの距離になることもあります。
ジャンプして降りるときに、猫の体重が重かったり、荷物と一緒に落下したり
すると骨折につながることも。
棚の上などの高い場所から床までのステップが無い場所は
注意が必要です。
猫は登ることは得意でも、降りることが苦手な猫もたくさんいます。
猫のケガに繋がらないように、飼い主の私たちが注意して
猫の行動を見守ることが重要です。
私が言えたことではありませんが…(;・∀・)


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