節分といえば、オニ、豆まき、恵方巻―――。
小さいころ、節分の日は父親と一緒に豆をまいてたっけ。
オニ役はどこの家庭でも父親が担当というあるあるらしいが、うちには誰もオニ役はいなかった。もちろん、私は落花生についてくるオニのお面をつけてはしゃいではいたけれど。
母親に輪ゴムをつけてもらい、お面をつけて「ガオーガオー、オニだぞ!」といいながら父がまくまめにわざと当たりにいく。父はそんな私を笑いながらも、わざと無視して次々部屋に豆をまいてあるく。ほかの家族とは違う豆まきの光景がうちにはあった。
豆まきの締めくくりは、玄関の扉を全開にして、外に向かって「オニは外!」と近所迷惑などは一切考えない声の大きさで叫ぶ。あとは部屋に散らばった豆を拾い集める。外にまいた豆は雪にまぎれて、春になると節分の思い出とともに現れる。
恵方巻もまだなかった。東北に恵方巻の文化が伝来したのはごく最近のこと。昔は何を食べてたっけな?
そんな遠い節分の記憶を思い出しながら猫を撫でる。
いつもは自分だけスーパーで売れ残った恵方巻をほおばる。節分の気分だけを味わう。
「今年は猫たちと何か節分っぽいことして楽しもう。」とはいっても、楽しいのは猫ではなく私のほうだ。
まず、豆まき。んー、これはやめておこう。まくのは楽しいかもしれないけど、片づけるのは面倒だ。そもそも、豆をあまり食べないから、まくためだけに買う必要もないかな。でも、豆まきが唯一猫たちも楽しめるものかもしれない。まかれた豆を追いかけて、ちっちゃいボールのように転がして遊ぶ?いや、遊ばないよね。やっぱり豆まきはやめよう。
じゃあ、恵方巻はどうだろう?
猫たちは恵方巻を食べることはできないけど、恵方巻をつかってかわいい写真とか撮れないかな?と考えたらアイデアが浮かんできた。
恵方巻をお相撲さんのまげやツッパリのリーゼントみたいに頭にのせてみたらどうだろう?毛糸とフェルトなら軽さも出るし、猫の頭にミニ恵方巻が乗ってたらおもしろいかも。
といことで、完成したミニ恵方巻。かわいくできたよね?


作ってみたーい!ってなったらこちら⇩

そのミニ恵方巻を作っていたら、もうひとつアイデアが浮かんできた。恵方巻とは、その年の吉方位を向いて豪快にかぶりつくもの。
「かぶりつく…、あっ!これもいいかも!」
と思って作ったのが、太くて大きい「恵方巻けりけり」。中にキャットミントのハーブを入れれば、きっとかぶりつくに違いない。


これも大成功。恵方巻をグッとつかんでガブッと食いついたら、後ろ足でグングン蹴り倒す。その姿はまさに私の想像通りだった。
「やだ、私やるじゃん。猫のことわかってるよねー。市販のけりけりよりも、この『恵方巻』の方が食いつきがいいなんて!猫の好みを知り尽くした飼い主の勝利です(笑)」枕にしてるのは想定外だったけど。

そして最後は、オニ。
んー、これも、ああやって頭にのせる小さいオニのかつらをつくって…。想像しただけで楽しくなる。毛糸で簡単。うちは四姉妹だからかつらも4色だね。「赤オニでしょ、青オニ、あとは、何オニがいるんだっけ?何か参考になるもの…、そうだ、ドリフだ。」
たしかあのオニ?たちも4人だったはず。緑と黒ね。ブーさんといかりやさんか。そして完成したのがこのかわいい4つのオニかつら。

並べただけでもかわいい。
頭にのせられた猫たちは、高木ブーさんばりの不機嫌な顔でこちらをみているが、それとは正反対に私の口角はあがりっぱなしで大いに楽しんでいた。




「かわいいかみなり様だなー。あっ、節分だからオニだった。まっ、いっか。」
次はひなまつり!とその前にバレンタインと猫の日もあるじゃない。楽しみね。
猫たちから深いため息が聞こえてきそうな節分の夜でした。
でもね、こんな風に元気でいてくれるからこそ、いたずらもできる。明日は、そんな愛猫たちが教えてくれた、大切な『健康のサイン』についてのお話を始めようと思います。


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