【猫の小さな困りごと帖】Vol.6 猫の甲状腺機能亢進症。投薬1ヶ月の体調変化と、薬を減らすための「食」の選択

記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

安定するまでが大変だった1か月

我が家のユメちゃんが甲状腺機能亢進症と診断され、投薬治療を開始してから1か月が経ちました。

薬を飲みはじめて最初は順調だったのに、突然の嘔吐やその嘔吐を抑えるための薬の副作用やらで、安定するまで本当に大変でした。

ユメちゃんが診断されるまでの様子はこちらから

それに加えて、5,000坪の猫庭づくりのほうも気がかりな展開になっていたので、両方で精神的にもキツイ1か月だったと思います。

猫たちの楽園も大事な局面になっています⇩

いろいろ気苦労が絶えない1か月でしたが、今回はユメちゃんの甲状腺機能亢進症の投薬後の体調の変化や薬の副作用など、ありのままの経緯を記録しておきたいと思います。

薬の副作用を薬で抑えることに違和感を感じ、なるべく薬を増やさないように療養食を試した結果もご紹介します。

同じ甲状腺で悩むすべての飼い主さんへ、猫の体への負担を考えながらうまく付きあっていくための参考にしてほしい、そんな願いを込めての記録になります。

※この記事は、私とユメちゃんがこの1ヶ月、悩みながら歩んできたありのままの実体験に基づいた記録です。

【猫の小さな困りごと帖】は、ちょっと気になること、ちょっと聞いてみたいこと、そんな小さな困りごとの参考になればと書いています。猫との暮らしがより大切に楽しくなるように、そっと寄り添える場所になれたら嬉しいです。

この記事を書いた人⇩

Tomo

ネコワズライのライター、Tomoです。
Yahooニュースエキスパートで猫の記事を執筆しています。
猫と暮らす素晴らしさを伝えながら
猫にまみれて暮らしたい🐈
そしてもっとたくさんの猫を幸せにしたい♡

Tomoをフォローする

☆ネコワズライのライター☆

☆猫たちのプロフィール☆

投薬治療1か月の変化の経緯

薬の治療開始から安定するまで、日々の変化に一喜一憂しながら過ごした記録です。

薬の処方:チロブロック錠(抗甲状腺薬)2.5mg

処方1日1回 朝晩いずれか
処方量1/2錠(1.25mg)
投薬開始~1か月の記録
  • 投薬開始
    7日目
    飲む水の量に変化

    ごはんを食べるたびにごくごく飲んでいた水の量と回数が減ってきた

  • 14日目
    体重増加と背骨に変

    投薬開始時3.4kgの体重➡3.6kgへ増加
    たった200gなのに、背骨のゴツゴツが目立たなくなってきた気がする

  • 17日目
    突然の嘔吐

    茶色でほぼ液体になったドロドロ状の嘔吐
    1度吐くと4~5回連続で吐いてしまい、見ていてつらくなるほど嘔吐を繰り返す
    この日から2日経っても朝・晩と嘔吐が止まらない

  • 19日目
    吐気止めの処方

    嘔吐が止まらないので、診察へ
    せっかく増えた体重も3.1kgまで減った
    血液検査で異常は認められず、甲状腺ホルモン値(T4)も6.9と依然高い
    ※T4正常値:0.9~3.7
    甲状腺の薬はそのまま継続で、吐気止めを追加して様子をみることに

    追加処方:ポミッドバスター錠5mg

    処方1日1回 食前30分前
    処方量1/2錠(2.5mg)
  • 19日目
    吐気止めの副作用

    処方してもらったその日の夜から副作用のような異常行動が出る
    身体がスムーズに動かず、歩き方もぎこちない
    一点を見つめたまま動かなかったり、いきなり大声で鳴く
    認知症のような症状で見ていて不安と恐怖しか感じない

  • 20日目
    薬の調整

    吐気止めの服用を中止
    チロブロック錠(抗甲状腺薬)も1日の量は変えず、1回の量を少なくしてみる
    1日2回、1回1/4錠(約0.6mg)で試したら、嘔吐も異常行動も止まった

  • 24日目
    療養食の併用

    少ない薬で済むように、思い切って療養食(ヒルズy/d)を購入
    食べてくれたので、薬と一緒に併用

  • 28日目
    体調の安定

    1回の薬の量を減らして、療養食を開始してから嘔吐などもなく安定している
    体重も前回診察時の3.1kgから3.5kgへ回復

悩まされた薬の副作用

チロブロック錠(抗甲状腺薬)の主な副作用は以下のとおり。

投薬開始から2週間は異変もなく、いきなりの嘔吐だったのでだいぶ驚きました。しかし、この副作用は薬を飲みはじめてから3か月までの間に起こりやすく、一旦休止して少量から再開するとほとんどが落ち着くといろんなサイトに書いてありました。

肝機能障害や痒みなどの副作用や、薬が効いてきて代謝の状態が良くなることで現れる腎臓病など、薬での治療をやめざるを得ない状況も起こりえるようです。

幸いにも、これにはあてはまらなかったので、単純な薬の副作用として、その吐気を一時的に違う薬で抑えることにしました。

しかし、その吐気止めの薬にも副作用が現れたのです。正気を失ったように、異常な行動が現れたときは、症状が悪化していく一方に感じられてとても怖かったです。

薬の副作用が出ているのだから、違う薬にも副作用がでるのは必然だったのかもしれません。薬の症状を薬で抑える、どんどん薬の種類や量が増えていくかもしれない状況に祖父のことを思い出しました

薬の副作用を薬で抑えることへの抵抗

車の整備士をしていた祖父。休みの日も家の修理やものを作ることが好きで、遊びに行くといつも何か作業をしていました。

そんな祖父が糖尿病になり、インスリン注射の治療をはじめました。家に行くと、自分でお腹に注射をしている祖父の姿になんとも言えない寂しさのようなものを感じていたことを覚えています。その後も病状はあまり回復せず、薬の種類は増えていき、細かく仕切られたケースにたくさんの薬が並んでいました

最終的には入院して、まともに話すことさえできなくなってしまった祖父。祖母は「薬ばっかりで、薬のせいでダメになった。」とよく口にしていたのを思い出します。

病気を治すため、体調を改善させるための薬ですが、種類と量が増えれば悪いほうへ作用してしまう。薬漬けになっても何もいいことがない。私のなかにそんなイメージが強く残っています。

今回の吐気止めの副作用がでたときに、祖父のことを思い出しました。このままでは、薬を薬で抑える負の連鎖がはじまってしまう。

なんとか薬は最小限で、『食』で負担なく改善してあげたい。抗甲状腺薬の副作用に対して、違う薬で対応することに抵抗を覚え、療養食を試すことを決断しました。

思いきって頼んだ甲状腺の療養食

甲状腺ホルモンの分泌を促す成分は『ヨウ素』です。この成分はほとんどの猫のごはん(カリカリ、ウェット問わず)に入っています

しかし、このヨウ素を摂取してしまうと、甲状腺ホルモンの分泌は止まらずどんどん過剰になってしまいます。このヨウ素を含まない唯一のごはんといわれるのがヒルズのy/d(甲状腺ケア)の療養食です。

療養食だけの治療(薬の服用なし)にすると、ほかのごはんを食べることができません。毎回同じごはんを出すと食べない子には難しい治療になります。

ユメちゃんも続けて同じごはんを出しても食べない子なので、療養食だけの治療は諦めることにしました。しかし、併用すれば薬の量が少なくできるかもしれない、思いきって購入することにしました。

なぜ思いきるのかというと…価格が安いものではないからです。大切な猫の命には代えられないのですが、万が一食べてくれなかったときのことを考えると、購入ボタンをなかなか押せないのです。

ヒルズでは『満足保証』があり、猫たちがもし食べなかった場合、購入から30日以内なら返金してくれる保証制度があります。

これはとても助かる制度ですが、返金よりも食べなかったら『食』での治療の選択肢もなくなってしまうことのほうが不安で購入できずにいました。

食べなかったらしょうがない、ユメちゃんの苦しそうな姿をただ見ているより、とりあえず試してみよう。と思いきって購入してみました。

ヒルズの甲状腺ケア y/d のドライフードとウェットフード(缶詰)の両方を購入しました。

ヒルズy/d甲状腺ケアのドライフード2kg
ヒルズ y/d 甲状腺ケアのドライフード2kg
ヒルズy/d甲状腺ケアの缶詰
こちらは甲状腺ケアy/dのウェットタイプ(缶詰)

ドライフードは1袋2kg入りで、中は小分けにもなっていないので、食べきる前にフードの風味の劣化が気になるところです。

ヒルズy/dドライフード
袋の中にそのままドライフードが入っています

フードが劣化してきても、食いつきがよくなる方法はこちらを参考に⇩

ちなみにユメちゃんはこのドライフード、お腹がめちゃくちゃ空いてるときは食べてくれますが、まあまあのときはプイっとします笑

でも、食べてくれるのでほかのカリカリと混ぜたりしながらあげています。すこしでもヨウ素を含まないごはんを入れてあげたいですからね。

それより期待したのはウェットタイプ(缶詰)のほうです。ユメちゃんはウェット派です。それも、グレービーソースタイプがお好みのグルメな子です。

ヒルズy/d甲状腺ケアの缶詰
缶詰の絵はそぼろ状を思わせるような…

缶詰の絵を見ると、そぼろ状なのかな?と思って缶を開けると…

ヒルズy/d缶詰の中身
開けると絵とは違う中身

なんだか様子が違いますね。ムース?のような感じになっています。

中身を缶から出してみるとこんな感じです。

ヒルズy/d缶詰の中身 ムース状
缶に入れておくより保存容器に移したほうがいいかな

想像とは違い、しかもユメの好きなグレービーとはまったく違うタイプのウェットフード。これは…食べてくれるだろうか…と不安になりました。

しかし、その不安もすぐに喜びにかわります。缶から保存容器にうつしているときから、なんとつまみぐいをしてくれたのです。

ヒルズy/dをつまみ食いする猫
取り分ける前から食べたいユメちゃん

これはいけるかもしれない!とお皿に取り分けてレンジで10秒ほどあたためてみました。缶詰にはチキンと書いてありましたが、香りはレバーペーストのようなすこし香ばしいようないい香りがします。

あたためたフードをすこしほぐしてあげると、この通りの食いっぷり。

ごはんをもりもり食べる猫
もりもり食べてくれるユメちゃん

きれいに完食してくれました!

ごはんを完食するシニア猫
見事に完食!やりました!

頼んでよかったぁ~。素直にそう思いました。これで薬だけではなく、『食』でも緩和させることができると思うとただただ嬉しかったです。

ただし、続けて出すとやっぱり食べないんですよね…。そうなると薬の服用は継続しないといけない。でも、療養食を併用するなら薬を減らせるかもしれない。

獣医師にも状況を話して、しばらくは併用で様子をみることにしました。2か月後に血液検査で数値を確認する予定です。

効果の即効性より、猫の負担軽減を優先

早く何とかしてあげたい。今すぐにでもつらい状態を緩和してあげたい。しかし、効果を急ぐばかりに、猫に負担になる薬の量からはじめても、結局違う負担が増えるだけです。

その子の体調や体の大きさ、体質などを考慮することが大切なのです。その子のことをいちばん良く知っているのは、いつもそばにいる飼い主の私たちです。

獣医師から処方された薬でも、不調が現れたら迷わず停止して再度相談すること。もっと少ない量からはじめたい、ほかの選択肢も試したいなどの希望があれば、遠慮せずに相談してみる勇気を持つことも必要です。

早くなんとかしてあげたいから。不調があっても獣医が判断したから続けよう。ではなく、不調が現れたら服用はしないで再度獣医師へ相談するようにしましょう。

即効性はあるけどつらい治療より、効果はゆるやかだけど猫への負担が軽い方法を選んであげたいと思いました。

甲状腺機能亢進症、投薬開始から1か月のまとめ

治療開始から安定するまでは、何が起こるかはわかりません。何も起きずに順調に薬が効いてくれるかもしれないし、薬が合わなかったり副作用に苦しんだりすることもあるかもしれません。

ユメちゃんの1か月の体調の変化をまとめるとこんな感じです。

  • 薬の服用から2週間までは順調
  • 薬の副作用で激しい嘔吐
  • 嘔吐を抑えるための薬でも異常行動の副作用
  • 1回あたりの薬の量を減らして嘔吐が止まる
  • 療養食の併用開始で安定

最初からその子に合った治療の方法を判断することは難しいものです。早くなんとかしてあげたいけど、そのこの体調を優先してゆっくり慣らしながら治療していくことが、この甲状腺機能亢進症については必要なことだと学びました。

まだまだ治療をはじめたばかりで、いまだに手探り状態です。「こんな工夫をしているよ」とか、「うちの子はこうやって治療しています」とかいろいろ教えてもらえると嬉しいです。

コメントお待ちしております🐈

穏やかに眠る猫
寝ている顔も穏やかになってきたユメちゃん
Pocket
LINEで送る

コメント