猫の脱走は防げます
猫たちは、暮らしている家が嫌で脱走するわけではありません。たまたま外につながる出口を見つけて出てしまっただけなのです。
そして、このたまたま外につながる出口を与えてしまうのは、私たち飼い主です。ほんの少しの隙間や、一瞬の油断、これぐらいな大丈夫という判断が脱走に繋がるのです。
いくら頑丈な柵を立てていても、私たちの意識に『隙』があれば、猫はその一瞬を見逃してはくれません。
私たち飼い主の脱走させない意識の高さと、あらゆる脱走ケースのシミュレーションをすることで脱走は防ぐことができます。お金をかけて家の中を柵だらけにするよりも、有効なことだと思います。
実は我が家、大掛かりな脱走防止柵は設置していません。それでも脱走を防げている理由――それは『意識』と『ルール』にあります。
もちろん、私も最初から脱走防止対策が完璧だったわけではありません。今に至るまで何度もヒヤッとした経験をしています。その経験から学んだこともたくさんあります。
猫の脱走は、私たち飼い主だけではなく、猫たちにとってもつらいことです。そんなつらい思いをする飼い主さんや猫たちがいなくなるためにも、私の経験が役に立てばうれしいです。
【猫の小さな困りごと帖】は、ちょっと気になること、ちょっと聞いてみたいこと、そんな小さな困りごとの参考になればと書いています。猫との暮らしがより大切に楽しくなるように、そっと寄り添える場所になれたら嬉しいです。
この記事を書いた人⇩
☆ネコワズライのライター☆
☆猫たちのプロフィール☆
猫の脱走3つのヒヤリハット体験|編戸、玄関、人間の落とし穴
猫と暮らしはじめた当初は、脱走防止に対する意識もまだ甘かったと思います。だからヒヤッとする体験もたくさんありました。
想定外1|編戸を開ける猫
ある春の日、換気をしようと窓を開けていました。そこへ春の風に誘われたヒメ子がヒョイっと窓辺に飛び乗ります。

編戸もあるし、心配いらないよね。
外の様子を興味津々で見ているヒメ子をほほえましく見ながら、ちょっとその場を離れて戻ってきたとき…。編戸が開いた状態で窓辺から外を眺めていたヒメ子がいました。

うぇ!!!!開いてるぅーーーー!!!!
その光景に声も出ず、心臓はキュッと縮み上がるような感覚になったことを覚えています。冷静にかつ素早く近寄ってサッと窓を閉めました。
ヒメ子は編戸が開いた後もそこから外へ飛び降りることなく、じっと外を眺めていましたが、もし、ここからでてしまっっていたら…と考えると、今でも心臓がヒュっとなります。
猫の背丈より少し高いぐらいの小窓の編戸なら、爪を引っかければ簡単に開けることができるのです。それを想像できなかった私、ツメが甘かったですね。(笑)
この出来後の翌日、すべての窓の編戸にロックを取り付けました。これで開けることはできないだろう、よしよし。
想定外2|猫のパワーはゴジラ級
編戸にロックを設置したことで、安心して外の風を気持ちよく感じていました。和室の大きな窓を開けると、あたたかい春の風が家の中を通り抜けます。
そのとき、トイレで用を足してすっきりしたユメちゃんが、トイレハイで和室に向かって猛ダッシュ。そして東京フレンドパークのウォールクラッシュのように編戸にジャンプ!
ガタン!!!
その勢いでなんと編戸が外れてしまったのです。それに驚いたユメちゃんは外とは反対の家の中に逆戻りして2階へ逃げていきました。
勢いのついた猫の破壊力をあなどってはいけません。これも大急ぎで窓を閉めました。外れた編戸は後で外からはめ直しました。
こうなると、編戸ロックでは意味がありません。編戸の前にもう一つ、柵が必要だということを学びました。それと、編戸とロックがあっても、窓を全開にしてはいけないことも。

飛び乗ったら壊れたからビックリしたにゃん

ビックリしたのはこっちです笑
想定外3|住人以外の落とし穴
両親が我が家にご飯を食べにきたときのことです。たのしい食卓を囲んで、昔話や最近の出来事などに花を咲かせていました。
帰るときになり、父親が先に玄関へ。少し遅れて母も玄関へ向かいますが、リビングのドアが開いた状態で先に靴を履いた父親が玄関のドアを開けたのです。
リビングから玄関の外の景色が見える光景にハッとして、すぐリビングのドアを閉めました。
どんなに私が気をつけて、脱走防止に注意していたとしても、人数が増えたりお客さまが来れば脱走のリスクはあがってしまいます。
家族でしっかりルールを確認・徹底すること、お客様が出入りするときは、ルールを説明するかドアの開け閉めのときは必ず注意を払うようにする必要があります。
脱走が起こる確率は「飼い主の意識」に反比例する
どんなに立派な脱走防止柵があっても、それを開けっぱなしにしていたり、設置が甘くて隙間ができていたりすると台無しです。
脱走防止柵を設置したから大丈夫。ではなく、その防止柵がしっかり役割を果たせるような対策が大切になると思います。
脱走防止グッズよりも、脱走させない意識を高めるほうが脱走率は下がるはずです。脱走が起こる確率は、飼い主の意識に反比例します。
たとえば、玄関に脱走防止柵を設置したとします。せっかく立派な柵を設置したとしても、その柵を活かした行動をしないと意味がありません。
例)玄関前に置かれた宅配の荷物を取りたい。
意識が高い:すぐに済むことだけど、しっかり防止柵を閉めてから玄関を開けてものを取る。
意識が甘い:ほんの一瞬で、ものを取ってすぐ戻るから柵が少し開いてても大丈夫。
この意識の違いが猫の脱走という悲劇を生んでしまうかもしれないのです。どちらも防止柵をしているのに、大きな差ができてしまいます。
もうここまでくれば、私が何を伝えたいかはお分かりかと思います。猫の脱走は環境や物理的な防止対策ではなく、意識がいちばん大切だということです。
今日から始める「シミュレーション」と「指差し確認」
猫との暮らしの中で、脱走が起こるかもしれない場面をシミュレーションしておくことが、とっても効果的です。とくに季節の変わり目など、猫の行動や私たちの行動もかわりやすい時期に脱走は起こりやすくなります。
今までにヒヤッとした経験があるなら、そのときの状況をよく考えて、同じことが起きないように対策を立ててみましょう。
もう二度とヒヤッと心臓が縮み上がる思いや、猫を失ってしまうかもしれない恐怖を味わいたくない。一度ヒヤリハットの経験があると、脱走が起きないようにする意識はどんどん高くなっていきます。
猫の脱走が多く起こる玄関も、我が家のルールで脱走を防げるようになっています。玄関とリビングの間にドアがありますが、だからといって絶対安全とはいえません。
我が家の玄関ルール(※玄関とリビングの間にドアがある)
あたりまえのことかもしれませんが、うっかりを無くしてこのルールを絶対に守る。という意識を高めることが大切です。常に、もしこうなったら?と想像することで強化されていきます。
猫を守るためのおうちのルール
それぞれのおうちの間取りや家族構成などによって、ルールはさまざまだと思います。
「我が家はこんなルールを作って猫の脱走防止対策してますよ。」というのがあれば、ぜひコメントでお知らせください。
また、みなさんのヒヤリハット体験から学んだことなども教えていただけると嬉しいです。このブログ内でご紹介させていただいたり、現在着々と進んでいる猫の楽園の脱走対策の参考にもさせていただきたいです。
脱走防止柵や編戸のロックなど、脱走防止グッズを使うことはとても有効です。私も編戸ロックは使用しています。しかし、その防止機能をしっかり活かせるようにするには、脱走防止にたいする意識がいちばん大切です。
猫が脱走してしまうと、帰ってくる確率は30~40%しかありません。一瞬の油断が一生の後悔とならないよう、今日から意識を高くしていきましょう。





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