ヒメ子とモモ子。
2歳違いのあかの他猫。
猫の2歳は姉妹というより親子ぐらいの差になる。
いつもヒメ子のそばにいたい。
気が付くとぴったり並んで寄り添っている。
正面からみるとかわいい猫の親子だが…

後ろからみると血のつながりはないな
と確信する。

人間でも、同い年で力士と騎手など
その体格にかなりの違いはあるけれど、
猫には職業はない。
猫は猫なのである。
大きい相手と戦うために太る必要もない。
誰よりも早くゴールするために小さく軽く
する必要もない。
個体差とはいうものの
ここまで差が出るとすこし心配になる。
どちらが正常でどちらが具合いが悪いのか。
しかし、今日も二人はいつものように
ごはんを食べて、すこし遊んで、昼寝して、
私の帰りを出迎えて、ひと通りはしゃいだら
また二人で凸凹な体格を並べている。

モモ子は自分のからだの大きさに
何の疑問も湧いていないようだ。
その証拠に、ヒメ子の倍もある体重を
加減することなく「よっこらしょ」と
当たり落とす。
それを迷惑だといわんばかりに「う゛ーーー」と唸って不快を伝えたのち、しょうがない
という素振りでモモ子を舐めまわす。
これを毎日繰り返す。
モモ子のめげないこころ。
ヒメ子のやさしさ。
猫に教わることは多い。

体格差は縮まらないだろうが、
絆は血のつながりなど関係ないぐらいに
太い糸がみえる。
心配はいらないようだ。

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