エッセイ

動きたいのに動けない。動こうと思えば動けるのに、自分の予定より猫の心地良い昼寝のほうが優先になる。猫たちよ、ズルいぞ。

いつからだろう、誕生日がこんなに寂しい日になったのは。何も期待しない、いつもと変わらない、でも特別な日。

ゼッタイねらってる。猫とは思えないほどウケをねらってる寝相。あなたはきっと、前世は芸人だったかもね。

いつからかはじめた梅酒づくり。今年はちょっと遅くなったおかげで、私の相棒の猫の誕生日と重なった。またひとつ思い出が増えた。青々とした梅の季節に。

あの頃、恋煩いで悩んでいた私。今となっては恋の始め方すらわからない。その代わりに、違う病にかかってしまって…一生治らないかもしれない。

私のことは忘れてもいい。でも、人のぬくもりは忘れないでいてほしい。

何でもない日常が幸せをもたらしてくれる。猫たちとの毎日を大切に過ごしたくなる、幸せの猫エッセイ。

ユメちゃんと私の静かな戦い。どちらも譲らないその結末はいかに…。

寝心地は悪いが、寝起きの気分がいいベッド。そんなもがあるのです。

たくましく、美しく生きている猫たちへ。いつもあなたたちのことが気がかりです。