特等席 - 猫とガーデンと本とおやつ

ごはんを食べて
お皿洗って
洗たく物干して
あっ、トイレ掃除も
やらなきゃ

パタパタ家事をこなしている姿を
テーブルの上にのって
じっと観察している

まだかなぁ
早く終わらないかな
そんな風に待っているように見える

ようやく家事マラソンもゴールを迎え
「はぁ～終わった～」と
テーブルの上でずっと待っていた猫のそばで
大の字になって寝転がる

待っていましたとばかりに
待ちすぎて銅像になりかけたあなたが
私のうえでくつろぎはじめる

まるで使い慣れたベッドで
お昼寝をはじめるように
からだの位置を細かく調整する

私が呼吸するたびに
小さく上下しながら
気持ち良さそうに
目を閉じる

ここはあなたの特等席ね

特等席とは
特にすぐれた等級の席の意味のほかに
幸せな意味もある
『もっともよい場所』
『もっとも好きな場所』

あなたがくつろぐのに
もっともよい場所
あなたが休むときに
もっとも好きな場所

あなたを
微笑ましく
いちばん近くで
見れる場所

私にとってもここは特等席