山の土地の現実
前回、工務店と樹木医さんとの現地確認―――。
「この木は残したいね」とか「この丘を活かせば、ここから見える景色は絶景になるね」と近い将来、自然の中での暮らしが現実になることを喜んでいました。
住み替えローンの本審査も問題なく通過し、融資実行も滞りなく完了。やっとひとつ心配から解放されて、足取りも軽く現地確認をしていたときのことです。
家を建てる位置を決めるのも困難なほど、まだ木が生い茂っていました。枝をパキパキ折りながら手つかずの森の中へと進んでいくと、すぐそこに現れたのは想像もしていない光景だったのです。
ここは山の土地、そして何十年も手つかずだった場所。購入するときは、手前の草むらしか確認が出来なかったような場所です。
それを承知で購入したものの、ここまでとは…といきなり本当の壁にぶち当たってしまいました。
今回は、現地の確認から1週間後、木の伐採であらわになった『壁』を乗り越えるための葛藤と覚悟のお話しです。
猫の楽園が出来上がるまでに、私はいろんなスキルを手に入れて開拓者としてのレベルがあがりそうな予感がします。
前回までの夢の現実部分のお話しはこちらから⇩
この記事を書いた人⇩
☆猫好きの開拓者になれるかもしれない私のプロフィール☆
☆我が家の猫たち☆
いきなり立ちはだかる『壁』
伐採をする前は、奥に入っていくのも大変で、地形がよくわかりませんでした。家を建てる位置には笹が生い茂り、結構な大きさの木もそびえたっています。
家を建てるにも、整地をしないといけないので、とにかく伐採してみましょうということになりました。

手前の部分をすこし伐採しただけで、トラックの荷台に積みきれないほどの木の量です。とんでもない土地を買ってしまったなと思いました。

そしてその伐採で現れたのが、この『壁』です。まさか、本当の壁にぶち当たるとは思ってもみませんでした。

家を建てる位置を考えると、ギリギリこの壁は避けられそうです。しかし、その他にも我慢しがたい問題が…。
この『壁』、高さは私の背丈(150cm)ぐらい。しかも南向きです。壁を平らにすることなく家を建てると、せっかくの南からの陽ざしが全く入りません。
壁の上に立つ木を伐採したところで、窓の半分はただの山の斜面になってしまいます。
こんなはずではなかった…。
窓から自分でつくった美しいガーデンを眺めることを想定して、南側に大きな窓をつける設計にしています。しかも、憧れだったピクチャーウィンドウ…。
窓枠を額縁に見立てて、外の景色を1枚の絵のように楽しむ。こんな窓からの眺めを夢見ていました。

しかし、このままでは窓から見える景色はこれ…。

えーーーーっと・・・
私は何のためにこの5,000坪もの広大な敷地を購入し、物価高なのに贅沢ともいえる平屋を建てて、窓から山の斜面を眺めなければいけないのでしょうか(笑)
ちょっと削ればいいじゃないと思うかもしれませんが、この壁を平らにしてくださいと業者に依頼すれば、100万円単位が軽く飛んでいきます。

さらに、壁は一部ではなく、高波のように広く立ちはだかっているのです。
毎日窓の外をみてはため息ばかりつきたくない。でも、お金も節約したい。希望と現実のはざまで揺れる私。
さらにさらに、キャットランはどうするのか?猫の楽園は美しいガーデンの中で、猫たちが安全に、かつ駆け回れるほどの広さのキャットランをつくる予定なのです。

こんな状態で、猫の楽園には程遠く、造る前から心が折れてしまいそうです。
本物の『壁』と、目に見えない『壁』。いきなり2つの壁の出現で悩まされることになるとは…。
『壁』を乗り越えるための3つの選択肢
この2つの『壁』、ただ茫然とみているだけの私ではありません。普通の人なら諦めてしまうような『壁』なら、乗り越えてみせようじゃないか。
どこから沸いてくるのか、その根性というか、見栄っ張りというか(笑)みんなが嫌がったり、できっこないよということに挑戦して、驚かせてあげたい精神がはたらいてしまうのです。
そのぐらいじゃないと、この5,000坪もの森を買って開拓しようとは思わないでしょう。
この『壁』を超えるための選択肢は次の3つ。
- プロに頼む
- 諦めて斜面を愛でる
- 自分でユンボを操る
プロに頼む
これは本当に理想です。なんたって、プロですから。それでごはんを食べているわけなので、間違いはありません。
しかし、金額が未知の領域に達することも間違いありません。大金持ちだったら迷わず頼むでしょうね…。
諦めて斜面を愛でる
やっぱりお金には勝てないのです。そこに壁があるのなら、その壁を活かして植栽をして愛でるしかないのかもしれません。
しかし、それでは何のために住み替えるのか?まったく意味がなくなってしまいます。猫たちのためにも、何もしないで現状を受け入れることはできません。
自分でユンボを操る
そうくるか(笑)と思った方もいるかもしれません。そうです、だったら自分でやればいいのです。鍬ひとつでコツコツ掘るのもいいけれど、それでは生きている間に猫の楽園は完成しません。
自分で重機を操ることができれば、壁を崩して平らにすることも、そう時間はかからないでしょう。これぞまさに開拓者精神です。なんだかわくわくしてきました。
もう私がどの選択肢を選んだかはおわかりだろうと思います(笑)
『壁』を壊して道を切り開くためのユンボ
壁を乗り越えるためには、時には周りの人の強力も必要です。しかし、最終的に壁を壊すのは、自分です。
ということで、自分でユンボを操作して壁を平らにする選択肢を選んでやってみようと思います。
しかし、素人がユンボを操作することは可能なのでしょうか?ユンボを操作するには免許はいらいのか?いろいろ興味と疑問が出てきたので、ちょっと調べてみました。
ユンボとは?
ユンボとは、実は商品名らしく、正式な重機の名称は「油圧ショベル」といいます。建築業界ではバックホーと呼ばれることも多いのだとか。
小型から大型のものまで、油圧ショベル全般を指す現場用語として広く使われているようです。へぇー、そうなんだ。とまたひとつ勉強になりました。
ユンボの操作に免許は必要?
ユンボの操作には免許が必要だと勝手に思っていたので、整地の作業をしてくれている方にどこで免許が取れるのか聞いてみました。
そうしたら、自分の家の敷地内だけで操作するのであれば免許はいらないと教えてくれました。ただし、そのユンボで公道を走ったり、自分の敷地外でユンボの操作をして、稼いだりするのであれば免許が必要だと判明しました。
そして、ユンボの大きさによっても免許の種類が違うそうです。
さらに、公道を走るときはその重機の大きさに適した運転免許が必要になります。
ユンボの免許はどこで取れるの?
そうか、自分の家の敷地内なら免許はいらないのか。じゃあ、取らなくてもいいかな?と思っていましたが、今後、誰かに頼まれてユンボを操作するかもしれないし、なんの知識もないまま操作するのが不安だったので、免許を取ることにしました。
まず、3t未満の小型のユンボの操作からはじめようと思います。3t未満は、免許といっても試験があるわけではありません。
コマツやキャタピラーなどの建築重機メーカーの教習所か、各教育施設での講習を受けて終了資格をもらうことになります。
「小型車両系建設機械 講習 ○○市」という具合に住んでいる市町村を入れて検索すると、講習を行っている機関がわかるはずです。
資格は講義と実技で2日間の日程になります。
小型車両系建設機械 特別講習
<学科>
| 科目 | 教育時間 |
|---|---|
| 走行に関する装置の構造及び取扱いの方法に関する知識 | 3時間 |
| 作業に関する装置の構造、取扱い及び作業方法に関する知識 | 2時間 |
| 運転に必要な一般的事項に関する知識 | 1時間 |
| 関係法令 | 1時間 |
<実技>
| 科目 | 教育時間 |
|---|---|
| 走行の操作 | 4時間 |
| 作業のための装置の操作 | 2時間 |
ユンボの資格取得にかかる費用は?
3t未満の小型車両系建設機械 特別講習なら¥20,000程度、3t以上の車両系建設機械運転技能講習になると、¥40,000ぐらいになります。
2日間の講習で¥20,000で基礎知識や実技も学べるなら、それほど高くない金額だと思います。しかも、スキルが身につきます。免許を取って、5,000坪もの土地で訓練を積めば、2、3年後にはプロ並み?になっているかもしれません(笑)
猫の楽園の開拓記、はじまる。
まだ家を建てる前だというのに、すでにいろんな『壁』がお出ましになっています。
以前、千葉県のドリプレローズガーデンを訪れたときに、オーナーご夫婦にいわれたことを思い出しました。
「本当に次から次へと壁や問題が立ちはだかると思う。でもね、壁にあたる度に、何のためにやっているのかを思い出してみて。きっとそのためなら超えられるはず。」
今この言葉を身をもって感じている自分がいます。
きっとこの先もまた数えきれないぐらいの壁が出現するのだと思います。でも、その度にひとつずつその壁をしっかり超えていけばいいのです。
すべては猫のため。そして私がこれから歩もうとしている道が、自分の誇れる人生の歴史となり、だれかの勇気になれたらいいなと思います。
さて、来週は伐採も進んで恐ろしい壁もまた表情を変えてそこに鎮座していることでしょう。地鎮祭に向けての準備とともに、また現地の状況をお届けしたいと思います♪





コメント